2011年01月21日

私とマインドマップの出会い #mindmapJP

 先日とてもうれしいことがありました。ある保護者が私に電話でマインドマップのことについて問い合わせてきたのです。お話を伺うと、昨年12月の参観日で行ったマインドマップ説明会を聞いて興味をもったとのこと。御自身でマインドマップのことやBLIの基礎講座について調べてみて、何点か不明な点が生じたので私に質問してみたのだそうです。
 直接授業を受け持っている児童の保護者ではないのに、これほど興味を持って頂いて、説明会を開いて本当に良かったと感激しております。 校内外の研修でマインドマップの講師をしていると、必ずといって良いほど
「なぜ前多さんはマインドマップを始めたのですか?」
と聞かれます。確かに他の先生方が疑問に思うのも当然でしょう。特に私を古くから知っている方々は『デジタル大好き人間』だった私がアナログの世界で活動していることを不思議に思っているようです。

きっかけ
 マインドマップとの出会いは、2007年に1期マインドマップフェローの井上先生のブログの記事を見たのが最初です。井上先生がマインドマップを学んだ興奮を記事にしていました。そのときは『ほう、そんなものもあるのか』程度でしたが、確実に脳にマインドマップという言葉が刻み込まれました。


出会い
 しばらくしてから、東京出張の帰りに、機内で読む本を買うために浜松町駅の書店によったときのことです。私の視界にマインドマップの文字が飛び込んできました。平積みされていたマインドマップの本(通称:緑ムック)です。飛行機の出発時刻も迫っていたので、手頃な厚さと値段のその本を購入してモノレールに乗り込みました。
 モノレールの座席に座り早速本を読み始めた私は、一気にマインドマップの魅力に取り憑かれてしまいました。飛行機に乗り込んでからも、繰り返し緑ムックを読んでいました。
 とにかくマインドマップをかいてみたくなった私は、自宅に帰ったその晩に人生初のマインドマップをかきました。内容は小学校英語の先進校の視察報告です。そうです。私はいきなり報告書をマインドマップで提出するという暴挙にでたのです。今だったら、マインドマップだけの報告書など、絶対に提出しません。それだけマインドマップが私にとって衝撃的なものだったのでしょう。残念ながらそのマインドマップはいくら探しても見つかりません。提出したのですから、当時の勤務校にはまだ残っているかもしれません。将来、なにかの間違いで私が有名になったら探しに行きたいと思います。

 それから、Amazonでマインドマップの本を数冊購入して、我流での実践を積み重ねて行きました。この頃にはもう、子どもへの作業指示をマインドマップでかくようになっていました。


我流コンプレックス
 しばらくすると、どうしても本物のマインドマップを学びたくなりました。我流であることに不安を感じ始めたのです。自分だけでマインドマップを使うのだったら、これほどの不安を感じなかったのでしょうが、授業で子どもたちに活用させるにあたって、我流であることが、私にとってのメンタルブロックになってしまったのです。
 そこですぐに基礎講座を受講に行ければよかったのですが、小遣いを書籍やPC関係につぎ込んでいる私にとって、東京まで行って基礎講座を受講することは大変痛い出費でした。(当時の感覚です。今は、なぜすぐに行かなかったのかと後悔しています。)


転機
 そんな思いをmixiで徒然なるままに書き殴っていたところ、フェローの井上先生から
「ブザン教育協会に申請すれば、学校に指導に来てくれるかもしれませんよ。」
という内容のメールをいただきました。
「すばらしい!」と思うと同時に「無理だろう…」と思いました。
当時私が勤務していた学校は僻地校です(今もですが)。青森駅や青森空港から自動車で1時間半ほどかかります。こんなへんぴなところにわざわざ無料で指導に来てくれるはずがないだろう…そう思いました。
 とにかく、連絡だけでもしてみようと、ブザン教育協会にメールしてみたところ、おそらく大丈夫でしょうとのこと!私は一気に舞い上がってしまいました。扉は開いたのです。

 次にクリアしなければならないことは、管理職の許可を得ることです。教頭に話してみたところ、最初は訝しげな感じでした。東京から講師が無料で指導にくるからには、なんらかの勧誘や商品販売があるのではないかと思ったのだそうです。正常な感覚だと思います。私もその辺が不安でした。勧誘などはないにしても、講演料は無料でも、交通費や宿泊費は実費請求なのでは?と思っていました。学校には予算がないのです。講師招聘するための予算はありますが、東京から講師をお呼びするほどの額は計上されていません。
 おそるおそるお金のことを問い合わせてみたところ、本当に無料だとのこと!これには逆に我々のほうが恐縮してしまいました。

 そんなこんなで、2008年9月に勤務校の4年生から6年生全員がブザン教育協会のマインドマップ講座を受講することになりました。だれよりもワクワクしていたのは私自身であることは言うまでもありません。
 青森に来て下さったインストラクターはなんと5名!いま考えると超豪華な講座です。
 2時間目から6時間目を使って、みっちりマインドマップを指導していただきました。その結果、私が得たものは、今までの指導や実践が間違ってはいなかったという自信と、マインドマップのバックボーンの極一部でした。


追求
 2009年1月17日に仙台で行われたマインドマップ体験会に参加しました。当日の講師は小林インストラクターでした。また、私がマインドマップに出会うきっかけとなった井上先生とお会いすることもできました。井上先生の実践発表を楽しみにしていたのですが、その井上先生から『短い時間ですけど実践を発表してみませんか?』と言われました。我流で実践しているだけの自分が実践発表なんておこがましいと思いながらも、ずうずうしく実践を発表させていただきました。
 このとき発表したのは、吃音のため人前で発表することをあまり好まなかった児童が、マインドマップに取り組むようになってから自信を持って発表するようになり、冬休み明けの始業式での体験発表の学級代表にただ一人立候補し、他の学年の代表が原稿を見ながら発表するなかで、堂々と何も見ずに発表したという事例です。
 この頃からフェロー取得を意識するようになりました。


葛藤
 ブザン教育協会からフェロー養成講座の案内が来たときは非常にうれしかったです。しかし、内容を読み進めるにしたがって、気持ちが重くなりました。その理由は受講料と日程にありました。
 今となってそれほど高額だとは思わない受講料なのですが、それまで一切自腹を切ってのセミナーを受講したことがない自分にとっては、目玉が飛び出る位の金額でした。東京で行われるということは、それにプラスして交通費と宿泊費もかかります。
 自分の小遣いだけでは到底クリアできない問題であるため妻に相談しなければならないのですが、なかなか言い出せませんでした。他の地域ではどうなのかは知りませんが、少なくとも私の周りではスキルアップのために自腹でセミナー受講する教師はいませんでした(と思います)。公務員である私がマインドマップフェローの資格を取得しても、収入アップにはつながりません。別にやらなければやらなくてもいいことに妻が同意してお金を出してくれるとは思えませんでした。
 しかし、どうしてもフェローになりたいという気持ちが抑えられなくなり、意を決して妻に相談することにしました。嫌な空気になることを予想しながら、恐る恐る話をしてみると…
「いいよ。」
意外なお言葉が妻の口から発せられました。逆に不安になり、
「別にフェローになっても、収入アップしないよ?お金いっぱいかかるんだよ?」
と私から言ってしまいました。
「え?行きたくないの?」
と妻。
 普段から私がマインドマップに対して真剣に取り組んでいる姿を妻はしっかり見ていてくれたんだなあと感動しました。
 費用の問題はクリアできたのですが日程の問題はまだ残っていました。3期のフェロー養成講座は春休みに行われました。当時の私は同一校勤務が長くなっていたため、いつ人事異動の対象になってもおかしくない存在でした。もし異動対象になった場合、保護者主催の歓送迎会に出席しなければなりません。青森県の津軽地方ではいまだに教師と保護者の好ましい(と私は思っているのですが)人間関係が残っているのです。自分が異動対象にならなくても、お世話になった上司や同僚を盛大に送り出す必要があります。悩みに悩んだあげく、次の日に教頭に宣言しました。
「自分の一生を左右する資格を取得しにいくので、歓送迎会を欠席します。」
「前多先生が異動した場合でも行くのですか?」
「後ろ髪引かれますが、後悔したくないので行きたいと思います。」
 幸いにして校長も教頭も理解を示して下さり、何の憂いもなく受講を申し込むことができました。
 結局その年の異動はなかったのですが、あのときの決断は間違っていなかったと今でも思っています。


そしてフェローへ
 フェロー養成講座は3日間にわたって行われました。名簿に目を通すと参加者は全国各地から集まっていました。
 非常に内容が濃い講座でした。朝に講座が始まって、気がつくと夜になっているという感じです。時間の感覚が麻痺していました。
 講座中の宿題で自分のミッションマインドマップをかきました。
 私のミッションは、
「青森を元気にして、その勢いで日本を元気にする。そのためにマインドマップを普及する。」
です。
 こうしてあらためて振り返ってみると、現在のマインドマップ普及会や授業でのマインドマップ活動は、すべてあのときにかいたミッションマップにつながっています。

 
脱フェロー宣言
 別にフェローをやめるわけではありません。今後もこれまで以上に活発に活動していきます。まだまだやりたいことや、やらなければならないことがいっぱいあるのです。
 フェローであることは、私にとって大切なことでありますが、それが全てではないのです。マインドマップフェローの前多ではなくて、前多昌顕の一つの構成要素としてフェローがあるのです。前多昌顕は、フェローであり、全脳ファシリであり、教師であり、父であり、夫であり、子であり…全部ひっくるめて前多昌顕なのです。
 具体的に言うと、最近ブログの記事の冒頭に付けていた
「ブザン公認マインドマップフェローの前多です。」
という宣言をやめるということです。なんだ、そんなことか!と思うかもしれませんが、私としては結構意味があることなのです。一つ上のステージに上がった気分です。


 まだ1月です。2011年は始まったばかりです。どんどんアクションを起こしていきますよ!
posted by まえた at 17:31| Comment(2) | TrackBack(0) | マインドマップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私のことをたくさん紹介して下さり、ありがとうございます(笑)

もはや私以上に、新しい教育の動きを開拓しているのが前多先生だと思っています。ぜひとも青森から日本を開拓して下さい。その刺激が、私をもステージアップに招いてくれると感じています。

前多先生が感じられた一つ上のステージ。私も同じように「マインドマップの良さを伝えたかったら、幅広く万能な力を吸収せよ」と自分に投げかけて、枠を作らない努力をしてきたつもりです。

言葉にできないその感覚。よ〜く分かります。

次回、お会いした時には、その辺のことも大いに語り合いましょう!

楽しみにしています!
Posted by イノッチ1000世 at 2011年01月21日 22:09
前田さん! お久しぶりです。前田さんお小学校でマインドマップを子供達に伝授させて頂いた、元マインドマップインストラクターの小松です。私もマインドマップインストラクターの小松利昭ではなく、子供達の笑顔と可能性をとことん追及する小松利昭でありたい想いでフリーになりました。エゴの渦に巻き込まれない純粋な気持ちで子供の教育に関わりたいと思っています。私が参加しています東北青年塾をよろしくお願い致します。とても素晴らしい先生たちの集まりです。今度是非!
Posted by 小松利昭 at 2011年01月21日 23:23
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